野生ラベンダー精油のご紹介 「リアンネットショップ」
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ハーブの有効成分を抽出するには代表的なものにこの4つの方法があります。
・ハーブティ(熱湯抽出)
・精油(蒸留抽出)
・チンキ(アルコール抽出)
・インフーズドオイル(オイル抽出)
このうち今回はインフーズドオイルに注目して、こちらの作り方をご紹介します。
インフーズドオイルは食用に作られるもの(材料:タイム、バジル、ローズマリーなど)と外用に使うために作られるものとに分かれますが作り方は同じです。
作り方は簡単、オーガニックの酸化しにくいオリーブオイルのようなキャリアオイルに、できればフレッシュハーブをたっぷり入れて21日間太陽の光に当て、毎日天地をひっくり返します。そこで、大事なポイント2点。
1.オイルが酸化してしまうほどの暑さにならないように、置く場所を調節しましょう。窓辺など。
2.容器のふたを閉めると結露してしまいます。容器を毎日振る時以外は開けっ放しにしましょう。
ドライハーブでも勿論可能ですが、伝統的なやり方としてはフレッシュが好ましいと言われています。「量はどれくらい入れれば?」とよく聞かれますが、フランスのハーブ生産者さんはなんと目分量!ハーブがオイル全体に行きわたる程度、しかしオイルからはみ出ない程度の適度という感じです。例えば、よく見かけるオイルボトルにハーブ1本だけ入っていたりするのはあくまでデコレーション用です。あれでは全然足りませんので気をつけましょう。
21日後それぞれのハーブのカラーに染まったオイルを濾過していきます。写真はセントジョーンズワート。オイルが真っ赤になったら成功です。
濾過の仕方として、まずは布で大まかなハーブを取り出します。
・フレッシュなハーブを使って作ったものは水分があるので、最後までしっかり絞らない事がポイント。水分が入ると劣化が早まります。
・ドライハーブの場合は最後の一滴まで絞りだしてください。私は圧縮器を使ってオイルを取り切ります。
次にコーヒーのフィルターなどを使って(無添加のもの)細かいごみを濾していきます。右が一回布で濾したものまだ濁っている状態。左が濾しの作業の最終過程の透き通ったオイルです。これで出来上がり。
ご自分の肌のお悩みに合わせて好みのハーブを選んで、是非ご家庭でトライしてみてくださいね(^^)/
私はというと、今年はイモーテルを南フランスで収穫できたのと、エーデルワイスをアルプスの農家さんから購入できたので、家の庭のカレンデュラ、ローマンカモミール、セントジョーンズワートと同時に漬けてみました。それぞれの効能をご紹介します。
エーデルワイス油・・・エーデルワイスは標高1,500~3,400mのヨーロッパアルプスの山岳地帯に生息するハーブ。高山の厳しい自然環境中ででたくましく成育し美しい花を咲かせることのできるエーデルワイスはとてもパワー溢れる植物です。アルプス地方ではもっとも代表的な花ですが、野生のものはとても希少です。今回は高山で育てられている有機ハーブ生産者さんから直接お譲り頂けました!オイルは緑色です。
成分としては、美肌に役立ち血管を保護するタンニンやフラボノイドの含有が高く、又、保護力が強く、消炎・抗炎症作用、収斂作用、鎮痛作用、鎮静作用の高さが評価され、古くから自然療法に活用されてきました。レモンや松を思わせるような揮発性の芳香があり、最新の研究では動脈硬化の予防や抗酸化作用などの効能も確認されている、素晴らしい働きをする植物です。
イモーテル(ヘリクリサム)油・・・お花と同じ色の黄色のオイルです。ヘリクリサムの甘さ・温かさを感じる染み通るような香りは感情の滞りを解きほぐし穏やかな状態へ導いてくれます。体内の巡りを整える作用もあり頭痛・偏頭痛・筋肉痛・神経痛などの痛みの改善にも役立つほか、血液凝固を抑える成分が含まれており血腫の改善や血栓性静脈炎予防にも効果的です。敏感肌の方のケアにも取り入れやすく、スキンケアに適したハーブです。細胞成長促進・瘢痕形成作用があるので、傷や火傷・かぶれなどのケアにも利用できますし、お肌のエイジングケアにも効果が期待出来ます。抗炎症作用や殺菌・抗真菌作用がありニキビのケアや水虫・カンジダなどの真菌性皮膚炎の予防・改善に有効とされています。アレルギー性の皮膚炎症に対しても改善が期待出来るでしょう。
ローマンカモミール油・・・アレルギー性の皮膚炎とかゆみの緩和に。皮膚トラブルは体内を解毒・洗浄することも大事です。リラクゼーションをかねて日常のスキンケアに。カモミールは自己の中心である太陽神経叢に影響を及ぼすと言われています。安心感と癒しを生み出します。神経をリラックスさせてくれるので、緊張や不眠にも効果的です。
カレンデュラ油・・・カレンデュリン、サポニンなどの有効成分とカロチノイド、フラボノイドなどの色素がベースの植物油に溶けだした黄色のオイル。鎮静作用、抗炎症作用があり、皮膚を再生して傷を治す力が強い。そのため痛痒い肌、荒れた肌、日焼け、やけどのあと、炎症や湿疹がある敏感肌を落ち着かせる。静脈瘤、打撲のときにも使うことがある。きずや皮膚の炎症を最小限に抑え、回復を促すオイル。赤ちゃんのおむつかぶれ、湿疹、授乳時のお母さんの乳頭(授乳直前には、オイルをふき取る)、切り傷などのケアに使われる。単品でも良いが他のキャリアオイルに20~25%ほど混ぜて使う事が多い。みつろうと一緒に軟膏に仕上げるのもお勧め。キク科アレルギーの人は使用に注意が必要です。(引用:アロマセラピーの教科書)
セントジョーンズワート油・・・ヒぺリシン、フラボノイドなどが有効成分。赤い色のセントジョーンズワート油は、毒素排出(デトックス)作用があり、蕁麻疹、傷、痔、炎症に効果がある。腰痛、打撲、筋肉痛、捻挫、関節痛、リウマチ、静脈瘤、神経痛に。神経組織の炎症、より鋭く指すように感じる痛み、深い部位の痛み、ピンポイントでの痛みの個所に塗布する。単独か、相乗効果を期待してアルニカ油、マカダ三アナッツ油、ヘーゼルナッツ油などと混ぜる。擦りむいたような傷や切り傷、日焼けを含む火傷などには、単品かカレンデュラ油と混ぜる。(引用:アロマセラピーの教科書)