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2017.05.30 13:04|農業日誌
見つけました!北海道で野生ウッドラフ(クルマバソウ)!

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札幌中央図書館で借りあさって来た植物の本には、「北海道では珍しくない植物」と書いてあったので、期待していました。
そして昨日畑仕事中、なんかあそこらへんがやけに気になるな〜と思って林の方を見に行ったら見事にありました!
私の野生の勘ちょっとすごい・・と自分でもビックリΣ(・□・;)

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これはフランスのハーブ生産者の中ではとっても人気のハーブ。
なぜならハーブティーとしてはリラックス系のブレンドに使われ、その甘い香りがブレンドの引き立て役になるから。
ただフランス全土には見られることはなく、
ごく一部の地域に限られています。
なので、見つけた時は大興奮!
しかもちょうどお花をつけて収穫の最適期。
もちろん収穫してきましたー。

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私のセミナーでもお話しているように、フランスのハーブの生産者は野草収穫の仕事と栽培が半分半分。
これには野生のハーブはより力がある(より自然)と言うことと、育てる手間が省けるという2つの理由があります。
しかし、北海道で野生のハーブを収穫するには、熊を恐れない勇気(?)や、自然に対する新たな知識が必要となり、レベルが高い作業となります。
その点私は北海道の自然を目の前にして、初心に帰った気持ちです。ここでは知らないことが多すぎる。
でもフランスで勉強してきたことは無駄ではないと自分に言い聞かせる。(笑)

そして北海道の自然は改めてすごい。
昔住んでいた時は気づかなかったけど、昔とは見る視点が変ったのかもしれない。
私の住んでいたフランスのブルターニュ地方では、1ヶ月かけて成長する植物が、ここでは1週間でやってのける気がする。
北海道は夏が短いからその分勢いがあるのだろう。
私が住む家の裏山も緑がどんどんこっちへ迫ってくるような迫力でただただ圧倒されています。
帰国からまだ3ヶ月、挑戦は続きます!

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そして私が畑をお借りしている場所を初公開。
やぎや」さんという札幌小別沢にあるカフェで、自然の中にあるとても素敵な場所です。
なんと大通りから車で10分くらいのところにある都会とは思えない隠れ家的なカフェ。
ご飯もとっても美味しいです。
学生時代のご縁からこちらを使わせて頂けることになりました。
やぎやというだけにやぎもいて、今年は赤ちゃんが4匹もいますよ。
良かったら遊びに来てくださいね。

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2017.05.22 00:50|モロッコ・プロジェクト
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もうすぐこちらのショップで2017年ダマスクローズティーの販売開始です!

サラム!!
ようこそモロッコのローズの谷へ。
私が今年2017年に出会った、体験したモロッコのご報告です!

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毎年恒例となりつつある私のモロッコ訪問、今回はもちろんこの朝摘みバッツを収穫するためと、それからもう一つ新たな目的を持って上陸。

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ダマスクローズ畑が一面に広がっていると思われるかもしれませんが、実は一年に一度しか実りのないローズは畑の垣根にしか過ぎないのです。
花より団子とは良く言ったもので、農作物優先です。つまり自給率が高く、多作物農法が多いのがこの地域の特徴。

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この地方は砂漠の入り口いわれるほど、乾燥が激しい地帯ですが、アトラス山脈から流れる雪解け水が、ムグナ川とダデス川となり、この地域を潤しています。
川から離れてしまうと一転して砂漠が永遠と続くのです。

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私も朝日を顔面に受けながら毎日収穫をお手伝い。

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そして本題。
今回は実はいつもお世話になっている村のみなさまに感謝の気持ちを込めて、ローズクリーム作りのワークショップをさせていただきにきたのでした。
この時期になるといつもローズを収穫している現地の女性たち。
しかし彼女たちの収穫した朝摘みオーガニックハイクオリティーローズは国内外の大きな工場に安く購入され、自分たちが使っているクリームはなんとこれ。

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フランス語で立派そうに「ローズ保湿クリーム」と書いてあるが、これは本物ではないのはご察しの通りである。
香りも人工的なローズの香りがする。
原料は石油と言ったところであろう。
なぜローズの仕事に携わっている女性が本物のローズクリームを使えないか、これには大まかに3つの理由がある。

1. 自分たちが収穫しているものに価値があることを知らない方が多い。
2. たとえ知っていたとしても一度加工された高級クリームが地元の市場に出回ることはない。
3. もし売っていたとしても高過ぎて、現地の女性の美容に使う予算は完全オーバー。 

じゃあ、そのハイクオリティーローズはどこへいなくなるのかというと、蒸留されてヨーロッパ、そして日本などの先進国へ渡るのである。
彼女たちは蒸留水さえ偽物を摑まされているパターンが実に多い。
彼女たちの偽物クリームはフランス語で書かれているが、本物はフランスに渡ってしまっているという、なんとも皮肉な事実が存在する状況だ。
私が日本で「ホンモノの精油のお話」のセミナーを開催して消費に対しての意識改革を狙っているように、(セミナーでは生産者の立場から原料の事、原料の生産地、過程、生産者を知ってもらい、もっと興味を持ってもらうと見えてくる質の違いについてお話しています。)地元消費者の意識の違いから生じてしまう仕方がないことなのだと思う。
つまり偽物を買うことが悪いことではなく、知識や情報の欠如からくるものなので仕方ないと思うのです。
ただ生産者の立場から見て、同じ生産者がこのピンクのクリームを使っている現状は悲しすぎる!

日本でやっているように、私はいつしかモロッコでも原料のこと伝えて行きたいと思うように。
事実を知った上で自分が使うものを選択するのと、知らないままで選択するのでは本当の「選択」ではないから。
それが私の描く「フェア」だから。

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ということで、私の意思に強く同調してくれたマネージャーがちゃちゃちゃーっとオーガナイズしてくれました。
会場は現地の女性が読み書きを学んでいるコミュニティーセンター。
あの丘の上にある建物。「あの、遠いんですけど、暑いんですけど・・」

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宣伝は彼に任せて置いたので、どれくらいの人がくるのかさっぱり予想がつかなかったけれど、30人ほどの女性がきてくれた!!
ものすごく感動!けど、これだけ期待されると緊張するわー。

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とりあえずなんで私がこれを企画したのかの説明。
化粧品の原料の大切さ、手作りの醍醐味、そして原料がみなさんの目の前にあることの説明。
などなど、マネージャーにベルベル語に通訳してもらう。

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日本から遥々持ち込んだワークショップキッドでなんとか作るも、器材がなんどジャスト!!すごい・・

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用務員のおじさんちょっとうるさい。笑

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質問コーナーではみなさんの日頃の健康の悩みがどんどん出てきて、私は医者ではありません!という感じになりましたが、それだけ植物療法に興味があるようです。

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最初はみなさん写真に写りたがらないと言っていたのに結局なんだかんだ「はい、チーズ」

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マネージャーのご家族にお手伝いしていただきました。
皆さん本当に優しくて涙がでます。私のわがままにお付き合いありがとうございます!

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ダマスクローズのアルガンオイル漬け。

最後に「女性のための共同生産&加工所を作りませんか?私が技術を伝授します。」と言ったら皆さん大盛り上がり!
夢は来年に続きます・・・




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aromedefrance

Author:aromedefrance
こんにちは。フランスに来て10年。アロマセラピストとして講師をしていた傍ら、自分でエッセンシャルオイルを造るため、フランスのハーブ農家さんの元、修行を重ねる。ここでしかないハーブ、アロマ情報をシェアしていきます。英国IFA認定アロマセラピスト、仏国農業省認定ハーブコースサティフィケート取得

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