ローズの旅1日目「香料原材料生産者ミッシェルさん&グラース国際香水博物館訪問」
2016.06.17 01:44|南フランスへ 伝統ハーブ療法を学ぶの旅|
沢山の方からツアーのご報告のご要望頂きましたので、1日目から順番にご紹介していきます!
Le Jardin de la Bastide
6月8日 ニース・コートダジュール空港集合
日本から遥々いらっしゃったご参加者さまと無事合流し、
早速香水の都「グラース」にてダマスクローズ、ジャスミン、チューベローズ、ネロリのバイオダイナミック栽培、アンフルラージュ法加工をされている生産者ミッシェルさん(Le jardin de la Bastide)を訪問。
彼女は教師の仕事を退職されてから、
おじいさまの世代から受け継いだグラースの農地でオーガニック香料の生産を始めました。
グラースでは彼女が香料にオーガニック農法を取り入れた先駆者。
アンフルラージュ法は現在姿を消した伝統的な香料の抽出方法です。
本来動物の脂を使ってそれをアルコールに漬け、アルコールを飛ばし、脂も特別な方法で飛ばして残ったものが香料となるとても手のかかる作業です。
彼女はこのアンフルラージュ法を復活させ、さらに動物性油を植物性のものに転換することを始めた第一人者だそうです。
このアンフルラージュ法を今回は特別にご説明頂きました。
それからおじいさまから引き継いだという銅製のアランビックもみせて頂きました。
彼女のポリシーは植物と対話する時間を大切ににすることです。
アンフルラージュ法は通常農作業の他に、花が開花している期間(例:ジャスミンは3カ月間)毎日脂に乗せる花を取り換えるという気の遠くなる作業が求められます。
彼女は言います「お金では測りきれないような価値が私の製品には存在するわ、だって植物の生命と私の彼らに対する愛情が入っているのだもの。そう、私の製品は私の子供のようなもの。私の人生の集大成なのよ。機械で作る無機質なただの利益のツールではないの。そしてそれをわかってくれる人だけにこの子達が手元に届くようになっているのだと思うわ。」
いいお話しをお聞かせ頂いた後、
お昼は国際香水博物館の中庭にてお花を使った料理のピクニック。

メニュー: ジャスミンコンフィ味のマメ野菜ミニ瓶
ローストエビのレモンあえ
鶏、パイナップルとシトロネラの串
ライラック風味の人参ババロア
ラベンダー風味のラタトゥイユ
ケシのパンナコッタ、フランボアーズ、ピスタッシュ、マカロン
ケシのシロップ,パン
この美味しいピクニックを作ってくれたシェフのイブさんと記念撮影。
イブさんはグラースに移り住んでからここに咲いている沢山の花を見て、
料理に取り入れられないかと考えて、このようなユニークなレシピを創作されたそうです。
見た目も美しく、とても美味しく、意外とラベンダーがラタトゥイユに合うのにもビックリでした。
午後からは国際香水博物館を訪問。
愉快なガイドさんと共に香水にまつわる歴史をざざっと見て回りました。
世界で唯一国立の香水博物館は歴史的な建物でもあります。
展示物のメインはマリー・アントワネットが使っていた旅行用のバック。
右下にある棒はミルクを泡立ててホットチョコレートを作るためのもの。
自分で鞄を運んでいたらこんなものは持ち歩きしないですね (´ω`)
昔はお湯は肌を膨張させて黴菌が入って病気になると考えられていたため、
ルイ14世は一生に6回しかお風呂に入らず、
その代わりオーデコロンを1日に1リットルも使っていたそうです。
などなど、他にも面白いお話し沢山頂きました。
ミッシェルさんに続きてアンフルラージュ法をこちらで復習。
当時の写真も展示してあるので、分かりやすかったです。
それにしても気の遠くなるような作業が繰り広げられていたのですね。
香水博物館に付属している植物園にも足を延ばしました。
香水の原料になるあらゆる植物が展示されていて、実際目で見て嗅いでみる事ができます。

夜はグラースのシャトーに泊まりました。
なんと11世紀からあるシャトーをそのままホテルにしたそうで、
とっても景色が良く、高い塔に住むプリンセス気分を味わいました。
夜はダンジョンという名前のレストランにて。
なぜか「地下牢」という名前のちょっと怪しげな建物のレストランだけど、
とっても美味しいお料理で有名なのです。
前菜にマカロンとフォアグラが一緒に出てきました。
フランスで「甘じょっぱい」はとても珍しいです。
初日から沢山お勉強お疲れさまでした!素敵な夜に乾杯!
ツアー二日目に続く・・・
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