ラベンダーの旅・前半
2016.08.18 08:14|南フランスへ 伝統ハーブ療法を学ぶの旅|
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野生ラベンダー精油のご紹介 「リアンネットショップ」
最寄りのお取扱い店 「リアンお取扱い店リスト」
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お待たせ致しました!
南フランスツアー「ラベンダーの旅」2016年が無事終了いたしました。
色々な事が凝縮した5日間でしたので、前半後半の2部に分けてご報告いたします。
1日目:グラース、香水工場のフラゴナール社を訪問
伝統的香料抽出方法のアンフルラージュ法をご説明くださいました。
ジャスミンなどの花びらを一枚一枚、動物脂肪に貼って、2日後花を剥がして新しいものを同じ脂肪につけ直すという気が遠くなるような作業。
昔は大変な手作業を行っていたのですね。
現在は合成香料が変わりにできたので、もうこの方法は行われておりません。
一方、水蒸気蒸留法は進化を経て、今でもなお続けて行われています。
それこそが、このツアーで廻らせて頂く生産者の皆さまの職人技です。
でも楽しみはお預けで、1日目はまず香料のお勉強から・・・
香水工場のお仕事も見せて頂きました。
皆さん初日から頑張ってメモを取っていました。
お花を使った特別料理のピクニックランチを挟んで、
午後からは国際香水博物館にて香料の歴史についてお勉強とオリジナルオーデコロン作りのワークショップ。
ローズの旅の時にもご登場頂いた愉快なローレンさんがガイドについてくれました。
ジャスミンの収穫時期が始まったところで、グラース中がいい香りに包まれていました。
ローレンさんも良いお顔(^^)
古代エジプト、古代ギリシャそして古代ローマでの香料の作り方や使い方を、実際の展示品を見ながらレクチャーして頂きました。
その後はガイドベテラン、ローレンさん監督の元、自分に合ったオーデコロンを作る体験をしました。
「ネ」と呼ばれる調香師は約6000種類の香料を嗅ぎ分ける能力を持っているそうですが、
私たちは素人なので、自分が好きだと思う香りつまり「自分らしさ」を目指すべく本能に任せてブレンドしていきました。
なんとローレンさんは完成したオーデコロンを嗅いで、誰が作ったか当てる事ができるのでした。
これには皆さんビックリでした!
今日の寄り道:「エルボリスト」薬草ハーブを薬剤と並行して販売していらっしゃる薬局を訪問。
色々なヘルスケアのアドバイス頂きました。
初日の宿は自然公園の中にあるコテージ。
お部屋、景色、お料理も抜群(^^)/
プールも付いていたけど、泳いだのはドライバーと私だけ(^_^;)
2日目:野生ラベンダーの観察と収穫
今日は私自らデモンストレーション!
野生ラベンダーの採り方についてレクチャーをさせて頂きました。
ラベンダーは採ってなくなるというものではありませんが、
採り方によっては苗にダメージを与えてしまうので注意しなければいけません。
それでは皆様、ご自由に収穫よーいドン!
ここで20分取りますの私の言葉に皆さん焦り気味でしたが、
実は隠れて私も沢山収穫していたので、プレゼントさせて頂きました。
午後からはリアン野生ラベンダー精油の生産者であるボイヤーさんの農場を訪問させて頂きました。
彼らの専門ハーブはオールドローズ。
標高1400mで作るダマスクローズはどこよりも遅い開花。
彼らが作るダマスクローズは極めて野生のローズに近い状態というお話しをしていらっしゃいました。
雑草が生えている状態で、様々な虫や動物が飛び交うローズの畑。
農薬を使わなくても自然のバランスが取れているから素晴らしいローズが採れるのよ。
とおっしゃっていましたが、自然を観察して見守ることというのは、実はとても大変なことなのです。
慣行農法であったら薬をかけて終わりのところを、自然のバランスを壊したくない一心でオーガニック農法で、栽培に失敗して全滅した事なんてご経験が沢山あります。
そういった生産者の苦労は実際に行ってみないと感じられない事なのかもしれません。
彼らの畑には元々家が無く、畑仕事の傍ら、2年かけてご夫婦で手作りで造り上げたというご自宅。
勿論水蒸気蒸留法のレクチャーもして頂きました。
ボイヤーさん本当にありがとうございました。
今日の寄り道:大量生産型ラバンジンの畑とその蒸留所
ラベンダーの一種ラバンジン・グロッソの収穫時期にばっちりシンクロしました!
(予定通り(^o^)/)
NHKのラベンター特集番組にも出ていた某農業組合の大きな蒸留所を訪問。
こちらは一気に2トン蒸留するという大技です。
効率を一番に考えて作られる精油なので、収穫も草取りも全てトラクターで行われ手作業は一切ありません。
この寄り道は、皆さんにオーガニック生産者の所との違いを直接感じてもらうのが狙いでした。
なんと水の様に湧き出るラバンジンの精油。
さすが大量生産・・・
2日目の宿は13世紀のお屋敷。
満月だったので少しそわそわ。古いお屋敷に皆さま興奮されていたご様子。
誰も何も見なかったようです(*´ω`)
皆さんと乾杯してとっても楽しい晩餐になりました。
しかもほぼ貸し切りで、お屋敷広過ぎでした。
後半に続く・・・
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